最近読んだ漫画2009年10月2日

■夏のあらし 6巻(著:小林尽)

一時期は読むのをやめようかと思っていた当作品ですが、今回の巻を読み、続けていて良かったという思いに達しました。

比較的緩い話が多かった今までとは異なり、話が核心に迫るかの内容になっており、中身が濃くなっています。

また、過去に戻る際に戦争の描写があるのですが、この巻ではその部分の描写がより強まったように感じます。

とりわけ、爆弾を投下されるシーンなどは、読むだけで胸が詰まる思いです。

そうした中で、キャラクターたちが問題に直面するわけですが、それぞれの気持ちを考えるだけで、また別の感情が湧きます。

それにしても、当初は単なるおちゃらけキャラクターと思われていた主人公がここまで行動を伴う人物であるとは。


■ベルセルク 34巻(著:三浦建太郎)

「バスタード」と並び、終わりが訪れるのか心配な同作品。

描写が素晴らしく、一つ一つのコマを見るだけでもさまざまな発見をすることができます。

ファンタジー色がもともとありましたが、最後の最後にはまさにファンタジーな展開で。そこに登場する生き物すべてが独創的で、また世界観を盛り上げてくれます。

しかし、こうまでなると、最初に述べたように、本当に終わりがあるのかという心配も出てきます。

それでも、この巻に関しては、これくらいのスピードで、ゆっくりと世界観を描く必要があったのかもしれませんが。


■オトメン(乙男)(著:菅野文)

これは確かに主人公が悪い。

そんなシーンが一つあります。

純情な子供心を蔑ろにするが如くの存在は、ときとして罪なのでしょう。

後半出てくる女性の先生は、二面性のある性格の持ち主。リアルでは決して接したくないタイプですね。


■特上カバチ!! カバチタレ2 18巻(著:東風孝広、田島隆)

行政書士が法律を用いて問題を解決していくシリーズの最新刊です。

今回は最近問題になっているゼロゼロ物件をテーマに物語がスタートします。

家賃の支払いが遅れたことにより、家から追い出され、鍵を変えられたりした人が、主人公の事務所に助けを求めることから話がはじまります。

事務所のトップの人も巻き込み、事件解決に向けて動き出します。

今の世の中にあるゼロゼロ物件が、今回のように全て解決するとは思いませんが、一つ参考になるのではないでしょうか。


■学園革命伝ミツルギ 9巻(著:河田雄志、行徒)

まさか9巻まで続くとは誰もが思わなかったであろう漫画の最新刊。

メインのキャラクターだけでなく、サブキャラクター達の魅力も増してきているため、笑いに幅が出てきたように感じます。

ネタ自体はここで説明できるものでもないので、ぜひ読んでみてもらいたいものです。


■ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日 6巻(著:横山光輝、今川泰宏、戸田泰成)

この巻で完結か、と思わせる終わり方ではありましたが、まだまだ続くとのことなによりです。

新たにサリーちゃんがヒロインとしての地位を築いた今作。

静かなる中条の今までとは異なった趣や、犠牲となったお銀の今後の行方なども気になります。

孔明の顔と肩幅のアンバランスさなど、時折おかしなデッサンがあるものの、それもまた味として楽しめるこの作品。

アニメとはまた違った展開に、今後も期待です。

そしてできればアニメ化されることを期待したい。


■ローゼンメイデン 2巻(著:PEACH-PIT)

オリジナルのローゼンメイデンとはまた違うお話となりつつある「ローゼンメイデン」。

そうした中で、メインとして活躍した真紅と水銀燈ですが、今巻の最後にやっとまた、別のドールが復帰。

オリジナルのファンの人は、やっと、という気持ちでいっぱいでしょう。

残りのドールが今度どのような形でかかわってくるか分かりませんが、早い登場を期待したいです。