俺様国家中国の大経済(著:山本一郎)

「俺様国家中国の大経済」(著:山本一郎)を読みました。

発行は2005年後半ということもあり、現状とはまた違った見方をする必要はありますが、当時から見た将来来るべき中国の姿を、主に経済の面を中心に取り上げている本です。

皮肉たっぷりの発言も多く、そのあたりは以前紹介した「情報革命バブルの崩壊(著:山本一郎)」と同様であります。

基本方針としては、中国政府が発表する公式な数字は信用してかかるべきではなく、その理由や詳細などを紹介。嘘であるため、どのように中国を見ていくべきなのかなどが書いてあります。

また、膨張した中国経済の危険性や、それに伴い日本としての立場、将来どうなるのか、どうすべきなのかなども著者の考えも含め載っています。

中国人の人間性のようなものも垣間見ることもできます。

ただ、読んでいて、単に私自身の中国に対する知識が乏しいからなのか、それとも文章として読みにくいのかは知りませんが、スムーズに読めるという本ではありませんでした。そのため章ごとにゆっくり読むような形で読み進めていくことをお薦めします。

中国でビジネスをしようとしている人はもちろん、将来の日本の危機を知るためにも読んでみてはどうでしょうか。