女性の品格(著:坂東眞理子)

「女性の品格 装いから生き方まで」(著:坂東眞理子)を読みました。

実は、ずいぶん前に読んでいたのですが、先日、今年一番売れた書籍ということで取り上げられていたので、あえてここでも紹介したいと思います。

と、言っても、読んでからずいぶん経っていますし、すでに処分してしまったため、読み返すこともできず。

ただ、概要としては、大したことは書いていない、というのが第一印象です。

最近では女性が男性と同じ権利を求めるあまり、男性化している現状がありますが、本の中では女性ならではの行動をすべきといった雰囲気の記載があります。その行動を具体例を挙げて紹介をしています。

このため、読む人にとっては、なんでそんなことを女性だからといってしなければならないのか、という憤りを感じる人もいるでしょうし、逆に、改めて女性ならではの行動の重要性を再認識する人もいるでしょう。読み手によって良書にも悪書にもなりうる本だと思います。

かといって、すごく奥深い内容かというとそうでもなく、やはり新書らしい程度の内容ではあります。だからこそ、読み進めやすく、ベストセラーになったとも言えますが。

この本がベストセラーになるということは、「品格」という言葉自体が魅力的なのか、それとも「女性」の部分に世の中の女性が気になったのか、どちらなのか、考えさせられます。

「女性」の方であるのならば、世の中の女性が自らに対して思うところがあるのかな、と。ある種、女性であるが故の焦りでしょうか。逆に「品格」の部分に興味があったのであれば、それは最近流行りの題名ということで、これはこれで頷けます。

「品格」という小難しいことを考えずに、普通の女性のマナー本として読むのが良い、そんな本です。会社勤めの方は、通勤の途中にでも読んでみましょう。