車を買うなんてバカじゃないの?

本の帯に書かれていたというこの文。

ちょうど、別件で紹介されていたので、車について少々述べてみようかと思います。

まず、地域にもよりますが、少なくとも首都圏に住んでいる人が車を買うのは、馬鹿ではないかと、思うことがあります。

車を持つことのデメリットは下記のとおり。

・購入額が高い
・維持管理が高い
・自分で運転しなければいけない
・事故を起こした時の影響が大きい
・渋滞なども多い

といったところでしょうか。首都圏に住んでいれば、交通機関が十分発達しています。規則正しく頻繁に来る電車もあることもあり、通常の移動手段は何ら問題はないでしょう。

車の購入や維持管理は記事で見かけたことがありますが、車を持つと生涯で3000万円かかるといわれていました。

維持管理も駐車場代や車検などもあり、毎年一定額が出ていきます。

さらに車を買うと、当然運転するのは自分です。わざわざ自らで疲れる行為をする必要もないでしょう。運転中にできるのは音楽を聴くか会話するくらいですし。

一番の問題は、事故を起こした時のこと。人を傷つければ、警察の御厄介になります。人を殺せば、自らの心の傷も深いことでしょう。

遠出をするにしても、渋滞などで余計に時間を使い、それにより時間を失うことはもちろん、ストレスや疲れも増します。

と、いろいろとあるため、少なくとも交通手段がほかにあるような地域に住んでいる場合は車は不要と思います。

ただ、だからといって車そのものを不要というつもりはなく。

地方だと車がないと移動ができませんし、首都圏に住んでいても、ドライブが好きという人は、当然車を持ったほうが精神的にもよいでしょう。

子供がいる家庭の場合でも、そこがパーソナルスペースとして活用できるため、移動手段以外の能力も発揮できます。

最終的には本人の判断ですが、過去の車を持つことがステータスだという古い人間の考えは、明らかにお粗末であるということのみ、お伝えできればと。必要であるなら所有する。そうでないのであれば、代替手段を活用する。これに尽きるでしょう。

と、長々と書きましたが、そういえば以前にも『自動車の保有をそろそろ止めませんか』で同じようなことを述べていました。

その時にも、日本の産業の10%が自動車産業にかかわっているので、自動車が売れないというのは日本として困るという話でしたが。日本の産業構造そのものを変えていかないと、自動車を売らねばという動きが止まらないのかもしれませんね。