獺祭(だっさい)に関して蔵元で作っているとのコメントが

獺祭(だっさい)は本当に蔵元で作られているのか否か』を記載後、下にあるようなコメントが届きました。

簡単に説明すると、生産設備を整えたので、十分なボリュームを作ることができるという内容です。

このコメント自体は、なぜか『獺祭(だっさい) 新世紀エヴァンゲリオンに登場した日本酒』の方に記載されています。書く場所を間違えたのでしょうか。

いずれにしろ、増産体制が整っているので、蔵元で作っているということです。

ただ、問題なのは、この話をしていたのが百貨店の酒売り場である点。比較的お金を持っている層にこうしたうわさが広まっている可能性があるということを問題視する必要があるのかもしれません。

以下、該当するコメントです。

『他の方から教えられましてブログ拝見しました。
私は旭酒造の桜井と申します。

気になりましたのでメールいたしました。
実情をご理解いただけたらと失礼を省みずに書かせていただきました。
お許しください。

さて、「獺祭は本当に蔵元で造られているか否か」ですが、本当に造っております。
私たちは「供給を減らして商品を市場において枯渇状態にし、「幻」商品化することにより商品価値を造る」という事をしません。

ですから、既存のお取引先から入ってくる注文に対しては全てお応えするというのが私どもの考え方です。

この考えのもと酒蔵を続けてまいりました。

結果として、純米大吟醸しか造らないにもかかわらず、今期の製造石数は4500石。おそらく純米大吟醸の出荷量としては日本最大と思います。
今年度完成いたしました新蔵の製造能力が6500石。
すでに次の蔵の設計図も引き始めています。
また、今夏に着工いたします精米工場の拡大が完成しますと中国地区でもトップクラスの規模となる予定です。

一部には、大きくなることに対する抵抗があることは確かです。
また、同業の方、また関係の先生方が色々話されていますのも耳に届いております。
私どもも、そんな評判が気にならないかと言われれば、正直なところ小人としては大いに気にはなりますが・・・・・。

ただ、巷間言われるように、ただ単純に小さければいいかといわれると、違うと考えています。

品質的には、スケールメリットがないが故に起こる経営資金の枯渇から生み出される品質の劣化の方が起こりやすいと考えています。

私どもにとって何より大事なのは「獺祭」の品質であり、一部の噂ではありません。

現在、製造スタッフが17名、瓶詰とか出荷の人員を入れますと40数名。
「心をこめる」とか「一生懸命」とか言わなくて良いから、本当に技術を積み上げて結果を出した酒をお客様にお届けしたいと思います。

また、「獺祭」に対し過分な高い評価をいただきましてありがとうございます。
以前のブログも拝見いたしました。
本当に感謝いたしております。
と、同時に、これからもこのような高いご評価がいただける「獺祭」であるよう努力いたします。
よろしく、叱咤激励のほどお願いいたします。

蔵元 桜井博志』