最近読んだ本2009年12月2日

■本当にヤバイ!欧州経済(著:渡邉哲也、三橋貴明)

サブプライム問題、そしてリーマンショック後に起こった欧州におけるさまざまな出来事を記した本です。

著者の意見等も掲載されていますが、どちらかというと新聞記事を中心とした出来事のまとめという構成になっています。

このほか、国別の事情の問題、そしてタックスヘイブンの今後に関してなども絡めて掲載しています。

最終的にはユーロ自体の将来性も語り、終了となっています。

新聞記事部分が多すぎて、うまくまとまっていない本ではありますが、出来事を追っていくという点ではよいのかもしれません。

また、アメリカだけでなく、欧州に目を向けるという意味でも一読してみても良いかもしれません。


■雇用の常識「本当に見えるウソ」(著:海老原嗣生)


昨今問題視されている雇用問題に関して、報道されている内容が本当に正しいのかを資料などとともに検証。そして最後に著者の雇用問題に対する意見を載せています。

正社員が減っているというのが本当なのか、派遣社員が増えたために雇用に問題が発生しているかなどを取り上げています。

さらに、雇用以外にも格差拡大は本当なのか、昔と比べ、若者の置かれている状況は悪くなっているのか、ひきこもりは本当に増えているのか、今より昔は良かったのか、などといった内容も資料とともに検証しています。

もっともらしくマスメディアで語られていることが本当に正しいのかどうかを知る上で役に立つ本です。この手の話題を他の人とするときに一読しておきましょう。


■悶々ホルモン(著:佐藤和歌子)

ホルモンを中心とした食に関するエッセイとなっています。

コミックエッセイと思って購入したため、文章のみの構成にちょっと抵抗感があり、購入してから読み始めるまでにかなり時間がかかりました。

ですが、都合がついたので一気に読むことに。

読み進めていくと、なにはともあれお腹が減ります。

文章自体は食べ物に関してだけでなく、著者自身の考えや一緒に食べに出かけた人についてなども書かれているのですが、食べている最中の表現などはよだれが出てきそうになるほどです。

表現そのものがうまいというよりかは、うまいものを喜んで食べている姿勢に好感が持てます。

著者は女性ですが、ちょっと男性っぽい性格や行動の持ち主ですので、男性でも共感を得られるでしょう。

一人焼き肉をやっている描写もありますので、一人焼き肉に抵抗感がある人は参考にしてチャレンジしてみてはどうでしょうか。

ホルモンを中心に焼き肉をしたことはありませんが、この本を参考に、ちょっとお店を開拓していきたいと思います。


■モテる女は7つのタイプに分けられる(著:水谷舞)

合コン経験豊富な著者が描いた女性側からのモテるコツのようなもの。

いくつかの分類に自らをあてはめ、そのように行動していきましょうという、ノウハウ本のようなものです。

相手のタイプによっても好みが異なるため、特定の対象があるのであれば、自らもそうした人が好みそうなタイプにしてはどうかという話もあります。

後はちょっとした会話術や行動術などを掲載。


■億万長者マダムの秘伝レッスン お金持ちと結婚する方法(著:芦澤多美)

著者自身の体験と思われるものを元に、自分に適した男性と結婚するまでの過程を描いた本。その中で、恋愛や結婚に至るためのポイントを紹介しているノウハウ本となっています。

ノウハウ本ではあるものの、小説のような感じでも読み進めることができます。


■無理なく勉強を続けられる人の時間術59(著:古市幸雄)

時間術が59個分掲載されているかのようなタイトルですが、そんなことはなく。項目分けが59個という内容になっています。

掲載されている内容を読み、自分にも活用できそうなものをピックアップして実践してみると良いのではないでしょうか。

より時間を有効に使いたい人や、時間の使い方に無駄が多いと思っている人にお薦めです。


■ネットビジネスの終わり(著:山本一郎)

ネットビジネスに書いてあるかと思いきや、それも含まれるものの、どちらかというとコンテンツ関連に踏み込んでいるように思えます。

アニメやゲームなどについても取り上げられているため、そっち方面に興味がある人も一読しておくと話のネタになるでしょう。