人事はどこまで知っているのか(著:岩瀬達哉)

「人事はどこまで知っているのか」(著:岩瀬達哉)を読みました。

人事を担当している人などにインタビューをするなどして得た情報を中心に話が構成されています。

人事、というと、中堅以上の会社組織に属していると、どうしてもかかわりが避けられない部署かと思います。自身が人事部にいるのであれば別ですが、この本は、普段知ることのできない人事側の考え方などを知ることができる、そんな本となっています。

自分がどのように評価されるのかを知る意味で役に立ちます。特に、評価の仕方が難しいと思われる管理職以上の場合、知っているのといないのとでは、大きな違いが出てくるでしょう。単に数字だけを求めればよいという、そういった話ではありませんので。

ただ、この本を読んだからといって、必ずしもその対応ができるかというと、疑問符が付きます。

結局のところ、当人の持つ、今まで生活してきた中で得た人間性などが大きく関係する部分も多いため、対症療法で挑むのであれば、よほどの勉強が必要になります。

もっとも、そうでなくても勉強は常に必要な事柄ですので、本を読むなりして、常に知識や新たな考え方等を身につけ、うまく社内で立ち回ってもらいたいものです。

人事とは無縁の私がいうのもなんではありますが。

会社人として生きている人は、一読して、自信の位置を確認してみるのも良いでしょう。普段本を読まない人でも読めるボリュームかと思います。