モテなくても人生は愉しい(著:森永卓郎)

「モテなくても人生は愉しい 森永卓郎の男の幸福論」(著:森永卓郎)を読みました。

森永卓郎氏自身は、よくテレビ番組でも見ますし、方向性が違う人からすると嫌う人もいるでしょうが、個人的にはとりわけ嫌う要素も無い状態です。

過去に「年収300万円時代を生き抜く経済学」という本を読んでいたため、実際に本人の別の考え方を知りたいと思い、手に取りました。

読んでみて思ったことは、単なる個人的な内容のみのため、それこそ森永卓郎が好きでなければ、読む価値が全くないということです。

嫌ってはいないものの、本人をより深く知りたいかと言えば、そんなこともなく。そうした意味では、買って失敗と言っても過言ではありません。

さて、モテない、と書いてありますが、本人は25歳の時にしっかり結婚をしています。

また、年収300万円に関する本を出している本人は、東大卒で、日本専売公社という、今でいうたばこのJTの前の団体で働いたり、その後も商社系の調査会社に入ったりと、いうなれば成功組の一人でもあります。

テレビに登場するようになってからは、独特のキャラクターも相まってか、何年も安定して登場しています。田原総一郎などの番組を見ると、やられ役のような印象が強いですが、ある種キャラクター作りとも言えなくありません。同じくやられ役であった舛添要一氏も、大臣として活躍していますし、そういった意味では、今後に期待できる人物とも捉えられるでしょう。

そうした話は置いておいて、本書にはそうした過去から現在における本人の生きざまが描かれています。コレクター気質もあるため、そうした記述もありますが、概ね過去の出来事のみを記してある、随筆でしかありません。

そのため、やはり先に述べたように、本人に興味がなければ読む必要性は無いでしょう。

逆に、過去に発売された「年収300万円時代を生き抜く経済学」でも読んでみた方がいいと思われます。