SEのフシギな生態 失敗談から学ぶ成功のための30ヶ条(著:きたみりゅうじ)

「SEのフシギな生態 失敗談から学ぶ成功のための30ヶ条」(著:きたみりゅうじ)を読みました。

SE関連のネタを題材にした本です。

既に過去に『Dr.きたみりゅうじのSE業界ありがち勘違いクリニック(著:きたみりゅうじ)』『Dr.きたみりゅうじのSE業界ありがち勘違いクリニックリターンズ(著:きたみりゅうじ)』と、2回ほど、同じ著者の本を紹介しています。

過去に紹介した2作は、絵も多めの内容となっていましたが、今回はそれより以前に発行されたもので、絵も4コマ漫画のようなものが各お題の前にある程度で、基本は文章での構成となっています。

もっとも、お題は多めに設定されていて、それに対して1ページから2ページの絵がありますが。ですが、絵目的で買うとやや当てが外れるでしょう。

文字数多めで、ページ数も350ページ程度ある文庫サイズです。2003年に発売された同書の文庫版ですので、オリジナルは5年前に発売されていたことになります。

SEの大変さや、SEとして働く上での指針となる発言が多々掲載されています。

読んでいて感心させられるのが、相手側にも非がありそうなことも、自分の立場で考え、自分の方の問題点を中心に挙げているところでしょうか。

相手を非難すれば、それで気分は収まるかもしれませんが、問題の解決にはなりませんし、なにより自身が成長することはないでしょう。

ですので、いかに、そういった変な相手もいること前提で、自らの行動を決めていかなければいけない。このように思わされる内容でした。

何でも自分は正しく、相手が悪いというような考え方で生きている人からすると、目の覚める部分もあるのではないでしょうか。

現在SEで働いている方はもちろん、これからプログラム関連の仕事をしようと思っている方を中心に読んでみてはどうでしょうか。