7つの習慣(著:スティーブン・R・コヴィー、訳:ジェームス・スキナー、河西茂)

「7つの習慣 成功には原則があった!」(著:スティーブン・R・コヴィー、訳:ジェームス・スキナー、河西茂)を読みました。

日本での初版は1996年のようです。約10年経過していますが、ここ最近流行りの自己啓発系の書物の中で取り上げられることも多くあるためか、最近になって売れ行きがアップしているようです。amazon.co.jpの書籍ランキングでも25位以内にチラチラと顔を覗かせています。

まず、人ことで表すと…。

長い。

ページ数が500ページ近くあります。当然、ページ数があるということは、重い、ということも意味するわけで。ハードカバーということもあり、その重さに拍車をかけます。

最初、書店で見かけて買おうとしてレジに持っていこうとしたのですが、その道中で、重いからネット通販で買おうと、棚に戻した経緯があったりします。

重いということは、持ち運びに不便なわけで、出かける際に持っていく対象になりにくく。このため、読み始めてから読み終えるまで、結構な月日がかかりました。

さて、本の内容ですが、書いてあることは良いことが書いてあるかと思います。道理にかなったとでも言いましょうか。確かに、そのとおりだよね、という内容がちりばめられています。そのとおり、ということを言葉で言うのは容易いのですが、実行するのは意外に難しいものです。それを再確認させてくれるという点で、意義のある書物かと思われます。

ただ、訳が悪いのか、それとも、もともと冗長なのかは知りませんが、長いわけです。もうちょっとシンプルにまとめられるであろう話も、長々と記されているため、読み進めるのは困難を極めます。特に、普段本を読まない人にこの本を渡しても、まず読み終えることはないでしょう。

個人的にお勧めしたいのは第3の習慣です。ここを読むだけでも時間に忙しい人にとって、救いになるかもしれません。

このように、本全体として見た場合は長い書物となってしまいますが、7つの習慣毎に分けて読むことで、それこそ1つの習慣が約70ページ程度の書物として捉え、読み進めていくのもありかと思います。

目次をチェックして気になる習慣を確認し、そして読む。

こうした方法が、この手のページ数の多い本を読むのに適しているでしょう。

ただ、先の方を読んでいないと理解できないワードも出てくるため、万能な読み方ではありませんが…。

多くの人が読み、そして良著として認めているものですので、未読の人は一度手にとってみましょう。