日本電産の永守重信社長の「休みたいなら辞めろ」発言を考える

最近話題となっている日本電産の永守重信社長の発言を取り上げたいと思います。

まず、「休みたいなら辞めろ」的な発言をしたとされているのですが、この文面が本当に正しいのかが少々疑問です。

ニュースサイトなどでは、興味を惹くためにこのようなタイトルにしているのですが、実際にこのままの発言をしたとは思えず。

たぶん、次の部分を元に、上記発言にしているかと思います。

『社員全員が休日返上で働く企業だから成長できるし給料も上がる。たっぷり休んで、結果的に会社が傾いて人員整理するのでは意味がない。』(2008年4月23日日本電産永守重信社長の発言より)

もし、これを「休みたいなら辞めろ」に変えて報道したのであれば、かなりの曲解ではないでしょうか。

この社長の発言自体はなんらおかしくないでしょう。理にかなった発言です。

休みも多く取れ、なおかつ給料も上がり、企業も成長し、人材も大量に確保できるならばいうまでもないのですが、世の中、そうそううまいことがあるわけではありません。

もちろん、最終的には労働基準法などの法律面での問題が発生しますが、言っていること自体になんら落ち度がない以上、これを曲解して悪者に仕立て上げるのはどうかと思います。

まあ、実情はどうなのかはわかりませんし、たぶん、このような発言をするからには、労働基準法に違反している可能性も高いのですが、それはまた事実が出てきてからの話で、少なくとも発言だけを見るのであれば、ことさら大きく取り上げることでもないような気もしますが…。

いかんせん、メーデー前の発言というタイミングの悪さだけは否めませんな。