おひとりさまの「はじめまして」(著:フカザワナオコ)

「おひとりさまの「はじめまして」」(著:フカザワナオコ)を読みました。

おひとりさまシリーズ過去3作を手がけたフカザワナオコ氏による新たなコミックエッセイ。この本ではおひとりさまにテーマを当てているわけではなく、自身がやったことのなかったことをあえて挑戦するというテーマになっています。

取り上げているのはバンジージャンプ、料理合コン、お取り寄せ、船釣り、断捨離の5点。

断捨離などは、すでに『断捨離アンになろう!(著:鈴木淳子)』『いろんなことがラクになる! 断捨離セラピー(著:あいかわももこ)』など、単体のコミックエッセイが他の作家から出ているため、断捨離自体に興味があるのであれば、そちらを見るのが良いかと。

他は興味があれば、どうぞ、といったところでしょうか。バンジージャンプの体験記は参考になるかもしれません。

ただ、この本で気になったのが1点。

船釣りの話が載っていますが、本では友達に誘われて行ったような記述ですが、船釣りのサイトでは、会社からの取材の申し込みがあったと書いてあり。一緒に行った友達の一人が編集者という可能性が高いのですが、友達に誘われて、という流れと仕事の題材として、とではまた意味合いが異なり。

明らかに本に嘘が書いてあるということになります。

コミックエッセイで嘘をやられると、それはコミックエッセイではなく単なる創作漫画にしかならず。

一つでもこうしたことが入っていると、他のことも全部ウソなのか、という疑心を持たざるをえません。

その点、メディアワークス系のいくつかのコミックエッセイは、編集者がついてくる時は編集者を登場人物としてしっかり出し、また、それをうまくネタにしていたのですが。

この本のテーマ性と共に残念な内容に。