最近読んだ本をひとまとめに紹介2009年9月

■ドバイ株投資 完全マニュアル(著:石田和靖)

ドバイへの株投資に関する本です。

本が発売されたのは2007年と、絶好調の時期です。

購入したのはその時なのですが、途中まで読んで面倒になって読み進めるのをやめていました。ですが、せっかくなので、最後まで見ておこうと、再び読み進めることに。

言うまでもなく、今現在で、ドバイへの株投資をするなんてことはあり得ない話なのです、役に立つか立たないかといえば、役に立ちません。

ですが、ドバイというのがどういったところなのか、そうした周辺情報を得るという意味では参考になりました。

本の半分近くは株取引用口座の開き方などですので、読み飛ばしながら見ていくことが可能です。

またいつか来るかもしれないチャンスのために、状況把握だけしておきたいものです。


■走る!漫画家 漫画原稿流出事件(著:渡辺やよい)

さくら出版という会社の関係者が漫画家の原稿用紙をまんだらけに売った問題を追いかけた日記となっています。

当事者であり、この問題の解決に活躍したエロ漫画化の渡辺やよい氏によって書かれています。

オークションで自分の原稿が売られており、そして、まんだらけでも売られていたことから問題が発覚。

警察に行ったり、まんだらけに行ったり、裁判を起こしたり、漫画原稿を守る会を発足させたりと、さまざまな活動を短期間で行っていきます。

そうした流れを日記風に読める数少ない資料となっています。

小さな子供がいたり、老犬がいたりで、日常生活の大変さもある中、この問題解決に向け、動きだします。

単にエロ漫画の原稿流出だけが問題ではなく、たとえば「島耕作」を描いている弘兼憲史氏の原稿なども流出しているため、どんどんと話が大きくなっていきます。

そうした著名な作家の行動なども知ることができるので、漫画業界に興味がある人が読んでも面白いのではないでしょうか。

この本の中では、本人がまんだらけを相手にした裁判の結果は出ていませんでしたが、調べたところ、本人勝訴という形で終わったようです。


■ヒトがいない、カネがない、仕事がない 社長、ネットがありますよ!(著:吉田和彦)

ネット絡みのお話です。どうやってネットを用いて社長業をしていくか、そういうお話になります。

正直、今、同じことをやっても、そうそううまくいかないであろうことが容易に想像がつく、そんな内容です。

著者が成功した理由の一つとしては、過去に、このようなことをやったために成功したという話であり、今からではとてもとても、と。

そうしたネットでの活動部分以外に関しては、極めて常識的なことが記載されていますので、それぞれが読んで取り込んでみるのが良いと思われます。


■マンガでわかる構造力学 (原作:原口秀昭、漫画:サノマリナ)

構造力学を実際のものにたとえつつ、漫画形式で取り上げている本です。

この手の「マンガでわかる」系の本は多々出ているものの、その中でもかなりの良著になるのではと思います。

漫画の絵柄も良く、内容も分かりやすくするために実例を多く出し、そして、反復するように、過去に取り上げた内容も繰り返しだすなど、学ぼうとする人には参考となる本ではないでしょうか。

この構造力学という分野で学ぶ内容が、どの程度の幅広さを有しているのかは分かりませんが、概念的なものを知る上では、こうした漫画形式の本でも十分ではないでしょうか。

まったく興味のない分野ではありましたが、そうした人でも何となく理解できる、そんな内容です。


■グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略(著:シャーリーン・リー、ジョシュ・バーノフ、訳:伊東 奈美子)

グランズウェルとは「大きなうねり」だそうです。

ネット上で起こるグランズウェルを、さまざまな事例などとともに紹介し、そしてどうビジネスに結び付けていくのかを考える本です。

その中にはブログであったり、SNSなどのさまざまなコミュニティなどはもちろん、それらを社内で活用したりといった話も掲載。

視点としては、企業からみて、どのように客に対するのかということになるものの、ネット全体の流れのようなものを把握する意味でも一読して良いかと思います。


■アフリカのことがマンガで3時間でわかる本(編著:大迫秀樹、漫画:つだゆみ)

マンガでわかるシリーズの一つです。

マンガでわかるといっていながら、漫画部分はさして面白実もなく、ただイラストと文章で書かれているだけですので、あまり期待しない方が良いでしょう。

文章部分と合わせて読み進めていくことで、なんとなくアフリカについて知ることができます。

アフリカと一口に言っても幅広いですし、そうした複数国家を取り上げているため、今はどこについて言っているのかを常に把握しながら読まなければいけないのが辛いところ。

そうした意味では、同種の本として存在するインドや中国、ロシアと比べ、読みにくいように感じられました。


■夢をかなえる話し方 人生を変える5つの習慣(著:菊原智明)

よくある自己啓発本の部類に入ります。

表紙に島耕作を描いている著者の推薦文などがあったために手に取りました。

購入ではなく、いくつかの本の中から一つ選んでくださいという選択制で貰える時に選んだ本です。

夢をかなえられるかどうかはまた別ですが、話べたな人や、人とのコミュニケーションが苦手な人、下手な人などは一読すると参考になると思われます。

ただ、この手の本の内容はいろいろなところで読まれているため、このような考えのもとで行動している相手ということが分かった段階で、逆に評価を落としそうな気もします。

あまり阿漕にやりすぎず、自分流も取り入れつつ、参考にする程度が良いかと思います。


■Twitter活用ガイド(著:藤本壱)

Twitterに関しての情報が掲載されている本です。

やる際の入門書のようなものでしょうか。

ネットで情報を取得できる人であれば、いちいち読む必要はありません。

今回は、どんなことができるのかを一通り知るために、読んでみました。

正直、Twitter自体にはさほど興味が無いので、とくにやろうとも思いませんが、一応流行りであるかのように報じられているため、どんなものか知っておくだけでも良いのではないでしょうか。