あしめし(著:葛西りいち)

「あしめし」(著:葛西りいち)を読みました。

漫画のアシスタントでメシが食えるか、の「アシ」と「メシ」を合わせて「あしめし」だそうです。

最初はアシスタントが作る食事に関する本かと思いましたが、そういった記述はほとんどありません。

余談ではありますが、最近は少女漫画家によるレシピ本なども店頭に並んでいたりします。

さて、内容ですが、コミックエッセイになっており、漫画としても楽しめ、また、漫画のアシスタントという仕事がどういったものなのかも少し知ることができます。

また、著者自身の趣味や同人誌活動、病状なども掲載されており、これらに興味がある人にも楽しめるのではないでしょうか。

絵柄は緩い感じですので、誰でも気楽に読めるでしょう。

病気の話で、睡眠薬を誤って2回飲んでしまったあとの行動で、突然深夜に起きだし、親の部屋で、布団で出ている親のまわりをぐるぐる10分間回っている話などは、笑っていいのか悲しむべきなのか、悩むところです。

他に、小学館の編集者の話が出てくるのですが、いいかげんそうに見えて、面倒みがいいのか、やっぱりいいかげんなのか、迷うところです。最終的には、こうして一冊の本までこぎつけたというのは、編集者のおかげでもあるかとは思いますが。

なにはともあれ、漫画家のアシスタントの実情などに興味がある人は読んでみるとよいでしょう。