特上カバチ!! カバチタレ!2 12巻(原作:田島隆、漫画:東風孝広)

「特上カバチ!! カバチタレ!2 12巻」(原作:田島隆、漫画:東風孝広)を読みました。

行政書士が依頼を受けて、法律などを駆使して解決に動く漫画です。系統としては「ナニワ金融道」に近いものがあります。

さて、今回は10巻から続いていたダメおやじの被害を受けている少年の話の完結と、車の保険契約が切れた後に交通事故を起こした人の話が掲載されています。

車の保険の話の中で、車をぶつけた方、つまり加害者が我が身可愛さに依頼をするわけですが、それを見ていたその知人の一言がこれまた含蓄があり。句読点は適当なところに入れています。

『あんた、なんでもかんでも都合の悪いことを他人のせいにしすぎと違うか?他人のせいにして他人に頼るんもええけどな。とどのつまり、この世の中、自分の人生の幸せは自分の手でつかむしかないんやで。』

名言です。

世の中、言いわけだけしかせず、自ら行動もしなければ努力もしない人が多い中、この発言には考えさせられます。

ちなみに、この知人の風体は太っていて頼りない感じで最初描かれていたのですが、貯金を20代後半の段階で800万円貯めて、あと数年でビルのメンテナンス会社を立ち上げるとのことです。

もちろん、漫画だからいくらでも話は作れますが、結構こういった人っていたりしますよね。

800万円持っているのに、加害者がお金を貸してくれと言った時に、今月自由になるお金はあと2万円しか無い、と言っていたりして。

嘘を言っているように見えますが、800万円は貯めてきたお金で、たぶん給料から一定額を毎月貯金しているのでしょう。そして、残ったお金で生活していた。その残ったお金の中で今月使えるのはあと2万という話だと思われます。

給料から貯める分を先に抜くというのは貯金をする上で基本中の基本です。

別にこのような表記が漫画中にあるわけではないのですが、こういった深読みができるところも、現実的な話を取り扱っている漫画ならではではないかと。